尿もれ百科事典

[監修]社会福祉法人三井記念病院 産婦人科医長 中田真木先生

尿道括約筋と排尿筋

膀胱、尿道の働きを単純化してイメージすると、一日の大半の蓄尿期(尿をためている時)には膀胱の出口の尿道括約筋はしっかり締まっており、膀胱という筋肉の袋(膀胱排尿筋)はゆったりと広がって、尿をもらさないでためていられる、一方トイレへ行く時、つまり排尿期(尿を出す時)には、尿道括約筋がゆるんで、膀胱排尿筋がぎゅっと縮み、残尿なく膀胱を空にすることができます。

尿道括約筋は排尿時に膀胱の開け閉めを行う、いわば門の役割をする筋肉で、横紋筋の外尿道括約筋と平滑筋の内尿道括約筋に分けて考えられています。

尿がたまってきた時、外尿道括約筋、内尿道括約筋は神経反射によって収縮し、無意識に尿をもらさず、ためるようにしています。

ぎりぎりまでたまって強い尿意が出てきた時は、外尿道括約筋を自分の意思で収縮させ、意識的に尿をもらさないよう調整できます。

トイレで排尿する時には、排尿反射で尿道括約筋がゆるみ、円滑な排尿が可能になります。

排尿筋は、膀胱という弾力のある袋を構成している平滑筋です。

尿がぎりぎりまでたまっても、膀胱排尿筋はやわらかく弛緩しており、膀胱の内圧はわずかしか上がりません。

いざトイレで排尿する時には、排尿反射で骨盤神経(副交感神経)を介して、膀胱排尿筋の良好な収縮が起こります。

※尿もれを引き起こす原因の特定は個人の判断では難しい場合がありますので、専門医にご相談ください。

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