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尿もれが起こるのは
女性に多い腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁
せきやくしゃみをした時、階段を駆け降りた時など、尿意がないのに少量の尿がもれてしまうことがあります。このようにおなかに力を入れた時に起こる尿もれを「腹圧性尿失禁」といいます。主として出産などによる骨盤底のゆるみが原因で、出産や加齢によって尿道や膀胱の位置が変形したり、締まりが悪くなって起こると考えられています。高齢者を除けば、女性で最もよくみられる尿もれのタイプです。
女性の尿もれタイプとして、もうひとつ代表的で、特に年齢とともに重要性を増すのが「切迫性尿失禁」です。尿意を感じて、急いでトイレに向かっても、間に合わずにもれてしまうケースがこれに当たります。
この他、少数ですが、尿排出障害によって起こる「溢流性尿失禁」や、脊髄の疾患が原因で起こる「反射性尿失禁」もあります。2つ以上のタイプが重なっていることもあります。
関連リンク 尿もれの種類について
尿もれと骨盤底
骨盤底とは、骨盤の内部で膀胱や尿道、子宮や直腸など、おなかの中の臓器を下からしっかりと支えている部分。筋肉や線維組織で形成され、面積は120〜150平方cmほどで、20歳代の女性で5〜9cmの厚みがあります。内臓の位置を上に持ち上げる役割の「内骨盤筋膜」、骨盤内の臓器をがっちり支える「骨盤隔膜」、骨盤隔膜を左右から引き締める「会陰膜」の三重構造になっています。

健康な女性の場合、膀胱や尿道は骨盤底にしっかりと固定された状態になっています。体を動かしたぐらいの腹圧がかかっても、膀胱をはじめとする内臓が下に下がらないように反射的に骨盤隔膜が締まり、さらに尿道括約筋なども締まって、尿もれは起こりません(図1「骨盤隔膜の収縮」を参照)。
ところが、骨盤隔膜がゆるんでくると膀胱(内臓)を支えきれず、下の部分が骨盤隔膜まで下がって、尿道の位置が変形してしまいます(図2「骨盤底のゆるみと膀胱の下降」を参照)。そうなると、腹圧がかかって骨盤隔膜が収縮しても尿道を圧迫する力が働かないため、尿道をしっかりと閉じることができなくなってしまいます。また骨盤隔膜自体もゆるんでいると、骨盤隔膜が収縮して尿道を折り曲げる効果も薄れています。そのため少しずつ尿がもれてしまうのです。

人間は二本足で立って歩くように進化したことで、他の哺乳動物がシッポを動かすことぐらいにしか使わない骨盤底の筋肉で、すべての内臓を、重力に反して支えなければならなくなりました。
女性の場合、子どもを産むために伸びる機能を備えた産道(膣)が、締めて固定する機能を持つ骨盤底を通り抜け、同居しています。妊娠すると、大きくなった子宮の重みと圧迫が骨盤底に負担をかけ、さらに分娩時には、骨盤底の筋肉と線維組織は大きく引っ張られて損傷を受けてしまいます。出産後にはある程度自然に改善されますが、年齢を重ねるにつれ骨盤底の筋肉群は伸びきったゴムのように衰えやすくなります。そのため膀胱や尿道が固定できなくなり、ぐらぐらと動き下垂してしまい、腹圧に対抗して尿道を締める力も伝わりにくくなります。
このように女性の体の構造に影響する腹圧性尿失禁は、一部のケースを除いて男性にはみられない、女性特有の生理現象といえるのです。
骨盤底と骨盤内の構造
おなかの中の臓器を下から支えている骨盤底
おなかの中の臓器を下から支えている骨盤底
おなかの中の臓器を下から支えている骨盤底
腹圧性尿失禁になりやすい人
腹圧性尿失禁を訴える女性の90%以上が、出産経験者といわれます。分娩時に骨盤底は少なからずダメージを受けますが、それが時間を経て影響が出てくるためで、特に次のような人は要注意です。
・3人以上の子どもを産んだ人
・難産だった人(子宮口が開いてから娩出までに時間のかかった人)
・大きな赤ちゃんを産んだ人
・肥満の人
・背が高い人
・ぜん息やアレルギーで咳やくしゃみの多い人
・ いつも立ち仕事や重い物を持ち上げる仕事をしている人
・ 腰痛などで、いつもコルセットをしている人
・ 便秘で毎日いきむ必要のある人

出産によって骨盤底がダメージを受けやすいほか、肥満や背が高い人は、やせた人や小柄な人より腹圧がかかりやすいため、尿もれを起こしやすいといえます。
関連リンク 分娩時の骨盤底へのダメージ
尿もれを悪化させる排尿習慣
健康な排尿は、「トイレへ行きたい」という感覚を確認してからトイレへ行き、膀胱が収縮して尿道がゆるむことで起こります。ところが次のような場合、尿もれを起こしやすく、また悪化させる傾向があります。
おしっこをする時、おなかに強い力を入れて、腹筋の力でおしっこを絞り出す
膀胱があまり収縮せず、膀胱と尿道の働きがアンバランスになりやすい
尿意を感じないのに、何度もトイレへ行く
おしっこが出終わっても、さらにいきんで尿が残っていないか確認する
尿もれを悪化させる可能性がある
骨盤底が丈夫でない人のガードル着用
おなかの中の圧力の逃げ場がなく、せきやくしゃみをした時に骨盤底にかかる力が増える
便秘気味の人が、毎日トイレでいきむこと
骨盤底筋が伸びて、肛門やその周辺が下がってしまう
 
おしっこをする時は、骨盤底の力を抜いてスムーズに出すことが大切です。正しい排尿のリズムを取り戻しましょう。
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